2023/8/22 第119回 経営セミナー

お世話になります。
神戸不動産リアルティの白石です。

暑い日が続きますね。
弊社では8月の盆休み中も休まず営業しております。
と言うと、ブラック企業?って言われますが、そうではなく、
店舗の営業スタッフが現在19名いますので、(平均で3~5名程が普通)
幅広いお客様に対応すべく、シフトを組んで出勤してもらっています。

8月自体の営業さんの休みはトータルで12日取ってますので、
実質的な出勤は19日となります。大手不動産会社以外としては多いほうだと思います。
弊社では物心両両面の充実を目標としてますので、
やるときはやる、休むときは休む、メリハリをつけるようにしています。

さて、8月後半、私と営業課長の3名で、品川で開催された船井総研主催セミナーに参加してまいりました。
コロナの影響もあり前回2019年から3年ぶりの開催となり、
全国から5,000人以上が一同に参加するイベントで、前回参加した際は、
ジャパネットタカタの高田社長や、マイクロソフト日本法人の社長、
過去のブログでも紹介させていただきましたが、
「デジタルシフト」をテーマとして、時代のトレンド、時流適用について学ぶことが出来ました。
今では毎日のように単語が飛びあっているDXを中心とした内容でした。

今回も3日間開催され、特にメインイベントでは、ヤフーの小澤社長、
にしたんクリニックの西村社長(社名はエクスコムグローバル)、トラスコ中山の中山社長、
その他社会的価値の高い企業として選出された城南信用金庫(新聞、テレビ等のメディアでも多く取り上げられています)
等複数企業の経営者の講座といった内容でして、

誰もが予想しなかった、世界中が混乱したコロナからの回復を目指す中、
VUCAの時代と言われる今後の日本経済、世界経済の中で「永続」と「成長」の両立のため、
目先にとらわれない経営、常に「先」を見据えて今後の時代に適応し、変化していくか、
そして経営者に必要なもの、会社の成長には何か必要か。
日本を代表するよう現役経営トップから話を聞ける機会であり、
弊社が目指す方向の明確化、どうやって企業を永続的に発展させていくかを学べる機会となりました。

ヤフーの小澤社長はじめ、その他トップ企業の社長の話はどれも強烈にささりましたが、
いずれの企業でも共通する重要なファクターとしてはやはり「人」であることを再認識できました。

印象深かった内容をいくつかお話したいと思いますが、
ヤフーの小澤社長の話で、データ活用によるLTV(顧客生涯価値)の最大化や、
ビジネスを未来から逆算で考えること(キャッシュ決済サービス「paypay」の運用開始エピソード)
、トラスコ中山の中山社長の、経営者として必要なのは独創力、
そして、人の2倍、3倍ではなく、人の10倍考えることや、人は成長する企業の中でしか成長しない、
実績が自信になり、自信が自慢になり、自慢が傲慢になり、傲慢は退場となる、
といった経営者や人の謙虚さが重要であることや、
自社が果たすべき役割を追求すれば道は開ける、など深く考えさせられる言葉が多くありました。

その中でも一番印象に残ったのは、にしたんクリニックの西村社長のお話で、
(1997年海外用レンタル携帯電話事業をスタートし、
2012年に海外用Wi-Fiレンタルサービス「イモトのWi-Fi」ブランドの提供、
2019年、成熟業界である医療業界にチャレンジして「にしたんクリニック」の立ち上げ。
その後2020年、コロナが急速拡大する中、たった数カ月でPCR検査サービスを実現)

記憶に新しいところで、コロナにより今まで好調だった海外事業がほぼ壊滅状態。
資金調達に走るもコロナが想像以上に長期化となり「万事休す」の状態。そこからわずか数カ月で起死回生、
1日の売上が1億円という業績V字回復実現のPCR検査サービス実現の超絶エピソードは本当にドラマさながらの内容でした。

もしかしたらyoutubeでも見れるかもしれませんが、PCR検査サービスの実現には、
行政の許認可の問題、場所の問題、人の問題、販売の問題。広告の問題、メディアの問題が大きく立ちはだかり、
僅かな可能性を探り、奔走し、成功まで導いたその行動力、スピード、財務戦略、人材戦略、ブランド戦略は、
常人には実現出来ないような内容だと感じました。

他にも、過去に上場を目指していた際、トラブルで上場をやめると決めた途端、
幹部のクーデターがあった話など、多くのお話を聞けましたが、その話の中でも重要だったのは、
V字回復の実現には、社長の力はもちろんのこと、先行きの見えな中でも資金調達で助けてくれた金融機関や、
成功に至るまで力を貸してくれた多くの協力者がいたからこそ、という話でした。

この経験を今でも大事にし、採用においても「人」を重視し、価値観を共感できる人、
人の「感謝の感受性」や「真心」を大事にされているそうで、
「人間くそ」は絶対に採らないといった話も印象的でした。

今回のセミナーで沢山の気づき、そして会社の進むべき方向の明確化ができましたが、
企業の業績の99%は経営者で決まるといった名言どおり、
会社の方向性、作りたい企業像、理念は経営者である社長が明確に打ち出すことにより、
そこに共感するメンバーが集まり、強い企業が育っていくことを改めて実感した次第です。

一緒に行った課長にも伝えましたが、学ぶこと自体は誰でも出来ることなので、
「よかったな」だけでは時間とカネを捨てることになります。
今回学んだことを自身、自社の成長に繋げ、高いステージに進めていきたいと思います。