お世話になります。
神戸不動産リアルティの白石です。
今年はブログを月2回書くと決めていたのですが、
繁忙期だの新店舗移転だの新卒採用活動だの決算月だの、
自分に言い訳しながらずるずると更新できていませんでした。
新店舗移転も落ち着き、新卒採用も決まり、決算も増収増益で終える事が出来ましたが、
その間世の中は目まぐるしい動きを見せています。
ロシアのウクライナ侵攻問題、エネルギー、資源高騰、物価上昇、各国の金融政策、
円安、安倍元総理の襲撃事件、参議院選挙など、日本含め世界中が大きく動く1年になっています。
既に新聞や色んなメディアで報道されていますが、
景気後退不安が増していく中、日本経済、世界経済から不動産市況を深く注視し、
今後の経営方針、戦略を考え、更なる成長を実現していきたいと思います。
さて、新店舗移転も落ち着き、更なる成長アクセルを踏んで行くために様々な課題がある、
その中でも非常に重要となる「採用」について、以前もこのブログでも書きましたが、
今年は会社として初めての新卒採用活動を行い、合同説明会でのブース出展や会社説明会、
面接等を経て、令和5年度の新卒を3名採用することになりました。
不動産業界の経験どころか、社会人としての経験もない学生ですが、
この新卒採用と育成が会社の成長に欠かせない重要な部分となりますので、
入社後は一流の社会人として、一流の不動産業界人として、
そして会社の将来を担う存在に成長させられるよう会社全体の育成レベル、
環境を整えていきたいと思います。
新卒採用を始めた理由として、一つは「将来への投資」があります。
即戦力となるのは難しいですが、能力は未熟ながらもひたむきに努力するその姿に既存社員も感化され、
初心を思い出し、社内は活性化します。社内の若返りも図れます。
また、今の20代が求めている物、感性や価値観にも気付けることでしょう。
そして若くて強い、謙虚で健全なエネルギーが会社の成長の原動力になることは間違いありません。
将来の会社を担う人材はエネルギー溢れる若く勇ましい力です。
この前読んだ本にも書いてありましたが、一説によると30代が営業としてのピークを迎えるそうです。
本当にそうなのかは分かりませんし、個人差もあると思いますが、
過去の実績や固定観念に縛られた年寄りばかりが座席を占める会社で、高い成長角度を実現するのは難しいでしょう。
そうではなく意欲に溢れる若いエネルギーを持った人材を積極的に取り入れ、育成し、
同時にキャリアのある優れた人材をマネジメント分野に持ち上げ、会社全体を大きく躍動させていくことが必要です。
これからは淘汰の時代になり、力のある者が生き残る時代となります。不景気だからは言い訳に出来ません。
中小企業の業績は99%経営者で決まると言います。
今後の経営計画、戦略を練り、成長を実現していきたいと思います。
少し前置きが長くなりましたが、先日、取引先金融機関様より招待され、
「寺島実郎」氏の講演を聞きに経営セミナーに参加してまいりました。
講演の内容として一言で言えば「経営とは時代認識」。
日本経済の産業構造の変化、時代の潮流、今後の日本経済、世界経済について正しい認識、
時代環境を知らなければ経営はできないとのお話で、過去、現在、そして将来への展望について広い視点で勉強し、
多くのことを学べた有意義な時間となりました。
21世紀に入ってからの日本経済の実態、この約20年間で世界やアジアにおける日本のGDP比の低下、
日本の産業構造の変化や一般家庭における消費構造の変化の実態、そしてその状況下で衰退していく産業、企業もあれば、
この20年間で十数倍と売上を伸ばしていっているユニクロやニトリなどの企業もあり、
時代が変わる中でも勝ち組と負け組が分かれ格差が生じていること、
時代環境の変化の中でも「要はやりよう」であることを強調されていた話は特に印象に残ったポイントです。
その他個人的に印象に残った話のフレーズを書いておきます。
「危機感こそ反転のエネルギー」
「健全な危機感に気付けるか」
「本物が残り、偽物が消える良い時代」
「日本がアジアの経済大国という認識のズレ」
「アジアダイナミズムをどう捉えるか」
「新聞で幅広い時代のニュアンスを掴む」
「SNSはその人をその人が必要とする情報だけでカテゴライズする」
「戦後日本の工業生産力モデルからイノベーション、ファンダメンタルズ(原点回帰の基盤強化)」
「コロナが問題なのではなく、日本が抱えている問題をあぶり出した」
など。
寺島氏は話の冒頭、「一般論としてではなく、経済人、産業人として聞いて欲しい」という言葉がありました。
今後の日本が置かれた状況、時代変化の中、どう生き残り、どうビジネスを発展させていくか、
その為にマクロからミクロまで経済について広く学び、今後移り変わりゆく時代認識をしっかりと行い、
経営していくことが非常に重要であることを教えて頂いたと同時に、
自分の「経済人」としてはまだまだリテラシーが低く、時代認識の低さにも気付く機会にもなりました。