2022/3/20 第108回 採用活動

お世話になります。
神戸不動産リアルティの白石です。

事務所移転も落ち着き、新しい事務所にも慣れてきました。
新店舗の広さや快適さなど、多くのスタッフに喜んでもらい、古くからいる事務スタッフにも
「会社が成長する姿を見て、新しい店舗がとても誇らしい」という言葉をもらい、
改めてこの店舗移転が出来たことを嬉しく感じている今日この頃です。

この新しい店舗で次の成長ステージを目指し、
市場シェア拡大、雇用拡大、経営強化を図っていきたいと思います。

さて、弊社では不動産営業の「未経験者」に絞って採用を行っていて、
4月以降も既に中途採用3名の採用が決まっているなど、積極的に採用活動を行っています。

先月からも就職、転職フェア3会場にブースを出展し、来年2023年4月の採用枠として、
新卒者を採用するという新たな取組みを行っている最中です。

特に3月3日に開催されたマイナビEXPOは入場者が1,600人にも上る大規模な就職フェアで、
神戸や関西でも有名な企業、金融機関、教育機関、老舗中小企業がこぞって出展されていました。

その中で自社ブースが満席になる様子や、真剣に会社説明を聞く沢山の学生の姿を見ると、
自社の採用活動がステップアップしたと実感することができ、
同時に、当社よりも売上規模の大きい不動産会社が既に通っている道だと思うと、
改めて身が引き締まる思いになり、さらに多くの人材を雇用できるような会社作りに励もうという気持ちになりました。

あと採用も大事ですが、採るだけではなく採った後の「育成」も重要となります。
先程申し上げたように、弊社では業界未経験者しか採用していませんので、
経験がない、まっさらな人間を一から育成をしていく訳ですが、
(即戦力となる経験者の採用を辞め、戦力化まで時間がかかる新卒を採用するのには理由があります)

基本的な考えとして、新人教育は営業成績の良いトップセールス、
もしくは2番手、3番手の営業スタッフを中心に育成を行っており、
売上成績の悪い営業マンにはなるべく最低限の指導しかさせないようにしています。

敢えて社内の生産性が高い人間の時間を裂き、育成をさせる理由として、
成績の低い営業スタッフは、思考や行動がずれているから結果が出ない(=お客様の役に立っていない)のであって、
それだけならまだしも、会社の批判や不平不満などの愚痴を溢したり、
成績が出ないことを会社やお客様のせいにしている場合もあります。

行動量や質、時間の使い方、他業者との交友関係、様々な要素で良い影響を与えることが少なく、
そんな人間に、会社が時間とコストをかけて採用した新人の育成を任せることは自殺行為となります。

企業によって採用基準や、育成方法の考え方はあると思いますが、
自分の考え方を信じて育成をしていきたいと思います。

さて、話は変わりますが、「まなぶ」という言葉と「まねる」は同じ語源だと言います。

職人の世界でもスポーツの世界でも、まずは一流の人から学ぶのは当たり前で、
教えて貰えなければ、自分から学ぶ(盗む)必要もあり、先ほどの育成の話でも、
まずは出来る営業スタッフの「猿マネ」が大事だと考えています。

少し余談ですが、「猿マネ」について、弊社の利用ポータルサイトの入力内容や、HPコンテンツ、
査定書などの営業ツールまで「まねる」会社があるのですが、
個人的に「猿マネ」自体は悪いことだとは思っていません。

ただそれ以上に自社のオリジナリティや強み、戦略、
ブランディングがなければ、それは単純な「パクリ」となりますので、
「猿マネ」業者が、単純に同じ事をやっても同じ結果は絶対に出ません。
そこに「企業努力」が必要となります。

「企業努力」のことでついでに話すると、弱小企業の経営手腕といっても過言ではない、
「手数料半額!」とか「無料!」とかHPで宣伝している会社がありますが、
これは「企業努力」ではないと自信を持って断言できます。

上場するような会社がシステムを導入し、「仕組み」としてやっているならば別ですが、
小さな不動産会社がこれをやっている時点で、自社の集客力や販売力、
ひいては会社の実力がないことを宣伝しているのと同じこととなります。

お客様様も薄々感づいていると思います。

実際に手数料値引業者と取引しましたが、
契約書類もろくに作れず、事前の説明もしていない、売買契約当日に担当者が来ず、
代わりに派遣社員みたいな素人が書類をもって来ただけで、
何を聞いても「分かりません、担当に確認します」の繰り返し。
(※こういった会社は正規社員を雇用していない可能性が高い。というよりも雇用できない)

重要事項説明も売主である弊社に任せっきり、所有権移転時(決済時)も事前説明が出来ておらず、
お客様も必要な持ち物が不足していたり、住宅ローンの手続きも金融機関に任せっきり、
さらには所有権移転後(決済後)の建物の不具合が起きた際も、現地の立ち会いにも来ないという酷い有様でした。
お客様も一歩間違えば手数料以上の大損害を招く可能性も十分にあったと思います。

小学性でも考えられる何の付加価値も無い「サービスの安売り」が、
本気で世の中から求められているサービスと思っているのか、
または背に腹は代えられない状況なのか、プライドもないのか、
その手法がこの業界で長年培ってきた経験や営業技術の結晶なのかと思うと、
同じ不動産会社を経営する者として情けないなと思います。

少なくとも私の周囲で成長角度も意欲も高く、
活躍している会社の中でそんな考え方持っている経営者はいませんし、
正々堂々と勝負出来ないなら、勝てる実力がないならやめたほうがいいと思います。
(いや、逆にそれができないからそんな手法を思いつくのか…)
そんな営業手法でこの業界で台頭していけると本当に思っているなら驚きです。

お客様に貢献し、正当に利益を上げ、人材、設備、広宣費等様々な投資が出来、
それがサービスの質の向上や集客力の増加に繋がり、より多くの物件情報を取扱いできるようにもなります。

何年経っても企業として成長角度が低いのはそもそもの考え方がずれているから。

真っ当に商売し、雇用、納税、地域貢献を行い、
世の中に必要とされることが企業としてのあるべき姿です。

世の中には売上30億や50億、中には100億を超えるような不動産会社が「普通」に存在しています。
売上に応じた分だけお客様、地域社会、世の中に貢献しているという証拠です。

何が違うのか。

それは経営者の考え方、器、会社のビジョン、そこで働く人、だと思います。

成功している偉大な企業の姿を追い求め、そこに向かい成長をしていくためには、
まずは経営者である自身の成長と、そこで働く人の育成が必要不可欠となります。

まだ見ぬ会社の将来を担う人材との出会い楽しみにしながら、
採用活動を頑張っていきたいと思います。