2021/7/10 第103回 論語と算盤

お世話になります。
神戸不動産リアルティの白石です。

メジャー大谷選手の活躍すごいですね。
打って投げて、まるで絵に描いたヒーロー、漫画の主人公のようです。

野球解説者がバッターに専念すべきだ、二刀流は無理だ、
まさに外野から色々言われたことも多かったと思いますが、
見事にそんな批判や固定概念を覆した結果だと思います。

私は体操の内村航平選手に激似だと言われていますが、
内村選手も今まで成し遂げてきた数々の栄光と、王者というプレッシャーを背負い、
怪我や年齢的なことを乗り越えながら、種目を鉄棒に絞り、ライバル選手との接戦を制し、
今月開催される東京オリンピックの出場を手にするなど、
ここぞという所で見事結果を出していました。

大谷選手も内村選手に限らず、その他大勢の方が活躍されていますが、
常に結果を出し続けなければならない、その瞬間、結果が出なければ次はない、
というプレッシャー中で結果を出すことは本当に凄いと思いますし、
私達の仕事では推し量ることはできないものだと思います。

もちろん企業も結果(利益)を出さなければ存続できない生き物なので、
同じといえば同じなのですが。

ま、スポーツでも、ビジネスでも、政治でも結果が大事ですね。
理想論、願望だけでは絵に描いた餅ですから。

さて、話は変わりますが、以前から読んでいる本の紹介をさせて頂きます。

「論語と算盤」

聞いたことがある方もおられると思いますが、
2024年から新1万円札の顔になる「渋沢栄一」の著書です。
NHKの大河ドラマの「青天を衝け」の主人公でもあります。

この「論語と算盤」を現代語訳したものや、
渋沢栄一の名言集などがあり、本屋に行けばすぐ見つかると思います。
また、YOUTUBEでも渋沢栄一に関連する動画もいくつかありますので、
いわば「時の人」でもありますので、特にビジネスに携わる方には知ってほしいなと思います。

私自身も渋沢栄一に関する本はまだ2冊読んだくらいと、
プレジデント等の雑誌記事、YOUTUBE動画を5~6本、
あと大河ドラマを覗き見したくらいなので、全て正しくお伝えすることはできませんが、
簡単にいうと、「論語」は道徳に、算盤は「経済」に置き換えたもので、
商売でお金を稼ぐ、経済活動で利益と得ることと、それに伴い、
人間性や道徳、社会性、公益性が備わってないとダメだという話なのですが、

それだけ聞くとよくある「綺麗ごと」なのかと思いますが、
江戸末期、幕府を倒そうと横浜焼き討ちを計画する攘夷志士から、
縁あって徳川15代将軍の家臣となり、パリ万博使節団として近代西洋社会、資本主義を学び、
大政奉還後の明治時代以降、日本初の銀行(現在のみずほ銀行)や、鉄道会社(JR東日本)
、インフラ関係(東京ガス)、酒造会社(キリンビール等)など、設立に関わった企業の数は500社以上もあり、
「日本の資本主義の父」と言われるその功績や人物像を知れば知るほど、
この「論語と算盤」という言葉の意味や重要さを理解することができます。

皆さんも機会があれば一度読んでみてください。

目先の利益に走る自分勝手で利己的な営業マンが多い不動産業界の方には特にお勧めです(笑)

写真はウィキペディアより